DaVinci Resolve 遠隔コラボレーション環境の構築
DaVinci Resolve※は、様々な映像を造り出すことができる高機能な編集ツールです。
革新的な機能を提供していたり、専用キーボードやプロジェクトファイルを直接生成できるスイッチャーなどのハードウェアも揃っているため、映像制作での導入事例が増えてきています。
DaVinci Resolveの特徴のひとつとして、複数のユーザーがひとつのプロジェクトで同時に共同作業できる機能を持っている点があります。
この「コラボレーション機能」によって、編集中のプロジェクトをディレクターがリアルタイムに状況確認できるなど、アニメーション制作においても活躍する場面が多くあります。
コラボレーションに参加するには拠点内の同一ネットワークに接続された機器を利用する必要がありますが、リトルビットにお任せいただければ離れた場所にいるメンバーでもコラボレーションに参加する環境を構築できます。
リモートワークのメリットを活かしながら、コラボレーションによる円滑なチームワークの実現をお手伝いします。
※ Blackmagic Design の映像編集システム
コラボレーション環境について
拠点内に設置された機器でコラボレーションを利用する場合、以下のような構成になります。
コラボレーション機能で使用するプロジェクトサーバーとデータベースサーバー、プロジェクトで使用する素材ファイルが保管されているファイルサーバーが拠点内に設置されていることで、コラボ参加者は共通の素材/データベースにアクセス可能です。
遠隔コラボレーションを利用できるようにした場合、以下のような構成に拡がります。
VPNの導入
VPNを利用すると社外から社内のシステムへアクセスすることができるようになり、自宅などの拠点から離れた場所にいても拠点内のプロジェクトサーバーとデータベースサーバーにアクセスしてコラボレーションに参加することが可能となります。
詳細は、リモートワークのページをご覧ください。 ➡こちら
素材の同期
同一拠点内でコラボレーションを利用する場合、通常はプロジェクトで利用する素材はファイルサーバーで一元管理され、参加者は共通のファイルパスでアクセス可能です。
遠隔コラボレーションでは、このファイルサーバーとローカルPCもしくはリモート拠点に設置されているファイルサーバー間でリアルタイム同期を取らせるようにします。
これにより、拠点から離れた場所にいてもプロジェクトで利用する素材はローカルPC内もしくはPCと同一ネットワーク上に存在することになり、参加者は高速に素材ファイルにアクセス可能となります。低速であるインターネット越しにリモート拠点のファイルサーバーにアクセスする必要がなくなり、作業中のストレスを大幅に軽減することができます。
また、ローカルPCや拠点ごとに素材ファイルのパスが異なる場合でも、DaVinci Resolveのマッピングマウント機能を使用することでパスの不整合による素材のリンク切れを回避することができます。
実例紹介
遠隔コラボレーションを実際にご利用いただいた例を紹介します。
構成
Point
- 拠点にはプロジェクトサーバーとファイルサーバー(Synology社のNAS)を設置
- メンバーは全員自宅からVPN接続してアクセス
- 素材ファイルはNASと作業PC間でリアルタイム同期
インプレッション
利用された方からは、こんな声をいただきました。
- 編集・コンポジット・カラーが1つのツールでストレスなく行き来できる。
- リアルタイムに進行状況が確認でき、報告・連絡・相談が円滑にできた。
- タイムラインが常に共有されているため、ラッシュチェックを待たずに色々確認することができた。
- 監督にツールを使いこなしてもらえば、演出意図を反映するためのコミュニケーション回数が減らせるはず。
今後の展望
2020年11月にメジャーアップデートされたDaVinci Resolve 17では、無償版でもコラボレーションに参加できるようになりました。
新しいメンバーもすぐにコラボレーションに参加できます。
マルチプラットフォームに対応しており、AppleのM1プロセッサ搭載Macへのサポートも迅速に行われるなど、ユーザーの期待に応え続けたいと言う姿勢がうかがえます。
より円滑で効率的な制作が行えるように、お預かりしたご要望やご意見も含めて開発チームへの働き掛けも継続してまいります。
お問い合わせ / お見積り
DaVinci Resolveの導入を検討されている方のご相談もお受けいたします。
遠隔コラボレーション機能の導入から運用までのすべてをサポートします。
DaVinci Resolve 認定トレーナーの資格を持つスタッフによるレクチャーも提供できます。